いののすけのブログ

いろいろ語りたい一人の人間のブログ

最近感じていた息苦しさの正体

 最近何となく感じていた息苦しさに関していろいろ考えてきたのですが、おおまかにですが自分の考えがまとまってきたので、ここに書いておこうと思います。

 

 息苦しさを感じ始めたのはここ1年、コロナ禍が明けてからのことでした。もちろんコロナ禍の際には感染しないかという恐怖が強くて、そういった苦しさはあったのですが、ここ1年のものはそれとは異なりました。なんとなくマンガやアニメに触れる時間が減っていき、将棋もリアルタイムで追っていくのが難しくなっていきました。実際に読んでいた雑誌はここ半年から1年で追っていけなくなっていたり、将棋の中継もなかなか追えなくなったり、将棋を指したり麻雀を打ったりするときも辛さを感じる場面が増えたりと息苦しさを感じることが増えていきました。これに関して原因がわからなかったのですが、いろいろな本を読んでいく中で、「成長しなくてはいけない」、「量をこなさないといけない」、「好きなものに関してはすべて追わなくてはいけない」、「すぐに結果を出さないといけない」といった考えと、それをできていなかった自分への不安や焦りが原因だったのではと考えるようになっていきました。

 これらには新自由主義といったものと絡むのかと思います。絶えず成長することを要求され、失敗してしまうと自己責任として処理され、お金を稼ぐことこそが偉いとされるといった社会の風潮を指す言葉ですが、それに知らないうちにからめとられていて、上記のような枷を自分に課していたというのが原因としてあるのかなと思います。背景としては仕事が忙しくなったことやコロナ禍があけて自由に動けるようになったことなどがあるかとは思います。自分としてはそういった考えは嫌っていたと思うのですが、知らないうちに内面に入り込んでいたかなと思います。最近哲学や現代社会に関して論じた本を読んでいく中でこう考えるようになりました。

 これに対する対策としては本にはいろいろなことが示唆されていました。「ネガティヴ・ケイパビリティ」という簡単に結論を出さない力を持つことであったり、仕事に役立つ知識を得ることとそれ以外の無駄と切り捨てられがちなもの、特に自分の好きなことにしっかり目を向けていくことの二つを両立していくことなどが示されていました。まだ自分の中でまとまってはいませんが、自分の中で成長等にとらわれすぎていたことを自覚しながら、好きなものを楽しめる付き合い方で向き合っていくことが大切なのかなと感じています。例えば量をこなせない、リアルタイムで観れないなどといったことを気にしすぎないといったことが大事なことかなと思っています。

 最後に最近考えるにあたって参考になった本を書きに示しておきます。まだ自分でもまとまっていませんが、同じようなことを感じる人がいたなら、助けになればいいなと思っております。

 

 谷川嘉浩『スマホ時代の哲学ー失われた孤独をめぐる冒険』2022年、ディスカヴァー・トゥエンティワン

 谷川嘉浩・朱喜哲・杉谷和哉『ネガティヴ・ケイパビリティで生きるー答えを急がず立ち止まる力』2023年、さくら舎

 谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』2024年、ちくまプリマー新書

 東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』2022年、新潮社

 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』2024年、集英社新書

 レジー『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』2022年、集英社新書

今年の目標2024

 今年も目標を立てていこうと思います。毎年達成できているかというと怪しいのですが、達成が目的というよりは今年の行動の指針になればいいくらいの気持ちで立てているので、軽くいこうと思います。

 

1.健康第一

 去年も掲げたのですが、まずは引き続きこの目標を立てます。昨年はコロナに感染してしまい、幸い大きな後遺症はなさそうなのですが、苦しい時間が長く、健康のありがたみを感じました。また相変わらず夜更かししたりして睡眠不足の日も多かったのですが、12月ごろに仕事が忙しかったのもありなおさら寝ようと思ってしっかり睡眠時間を確保したところ、体調がよく繁忙期を乗り越えられました。なので今年は何と言ってもまずは睡眠時間の確保を大事にしたいと思います。またコロナ感染後途絶えがちになってしまった運動を再開して、栄養バランスのとれた食事を含めて健康に気を付けて過ごしたいと思っています。

 

2.リアルタイム感を大事にする

 次はリアルタイム感を大事にするということです。具体的には将棋や麻雀の中継、応援しているVtuberの配信やアニメなどをなるべくリアルタイムで追いたいと思っております。昨年後半はあまりリアルタイムで様々なコンテンツを追えておらず、アーカイブ等で楽しめばいいと思って軽く構えていたのですが、そのスタンスで行ったらどんどん観たいアーカイブがたまってしまってなかなか見ることができず、消化不良のような感じになってしまいました。それが後半少し気持ちがぶれてしまう要因になってしまったかなと思っており、それを避けたいので、今年は将棋のタイトル戦等の中継、Mリーグや麻雀最強戦などの麻雀中継、応援しているVtuberの気になる配信やそのクールのアニメ等をなるべくリアルタイムで追って楽しみたいと思っています。

 

3.勉強する

 最後に勉強するという目標を立てます。社会人になって最初の頃は資格の勉強などをしていたのですが、ここ2年くらい怠けてしまって、勉強ができておりませんでした。ただ取りたい資格は特にないので、自分の興味に応じた勉強をしたいなと思っています。具体的には『恋する小惑星』で興味を持った地学、取り組みたい気持ちが常々あった語学(英語・フランス語)などを中心に、勉強したいなと思っています。

 

 以上が今年の目標です。例年後半になると目標を忘れて気持ちがぶれてしまうことが多く、去年も例外ではなかったので、今年は1年を通じて掲げた目標を意識して過ごせたらと思っています。

今年の振り返りその2(本・マンガ・アニメ編)

 今年の振り返り記事その2です。今回は今年読んだ本やマンガ、視聴したアニメで印象に残ったものをまとめていきます。(ネタバレを含みます)

 

〇『スマホ時代の哲学ー失われた孤独をめぐる冒険』(谷川嘉浩著、2022年、ディスカバー・トゥエンティワン)

 哲学者・谷川嘉浩さんの著書。タイトルが気になって何となく買ってみたのですが、自分に刺さる内容も多く印象に残りました。自分は常に何かしてなきゃいけないみたいな強迫観念が強くあり、それに悩んでもいたのですが、その感覚に釘を刺されたような感じがしました。またネガティヴ・ケイパビリティという概念も初めて知ったのですが、自分の生き方に一石を投じる概念でした。ネガティヴ・ケイパビリティは簡単に言うと「結論づけず、モヤモヤした状態で留めておく能力」(p.187)のことなのですが、この力がなぜ大事か等が書かれており、その論考が自分にとって考えさせられるものでした。現状ネガティヴ・ケイパビリティは自分の中でひとつのキーワードとなっており、この後読んだ谷川さんと朱喜哲さん、杉谷和哉さんの共著『ネガティヴ・ケイパビリティで生きるー答えを急がず立ち止まる力』(2023年、さくら舎)も含めて、考え続けたいと思っております。

 

〇『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(東畑開人著、2022年、新潮社)

 臨床心理士・東畑開人さんの著書。人生を夜の航海になぞらえ、その中でどう進んでいけばいいかをカウンセリングのような調子で語ってくれる本です。この本はさまざまな補助線を引きながらこころの問題について語っており、最後に幸福に関して語っています。この本の姿勢は断言することはあまりなく、むしろ複雑さを大事にしており、前述した谷川さんの著書とあわせて、シンプルにすることなく複雑さを抱えていくことについて考えさせられる本でした。読み返したりしながらこの本のテーマについても考えていきたいと思っています。

 

〇『GUNSLINGER GIRL』(相田裕作、メディアワークス、全15巻)

 『GUNSLINGER GIRL』は電撃大王で2002年から2012年に連載された作品で、イタリアを舞台に身体を改造された義体の少女たちが所属する社会福祉公社とテロリストたちの戦いを描いた物語です。それぞれの義体には担当官がついており共に戦うのですが、義体と担当官それぞれの心情や物語や互いの関係性、周囲のことも含めて丹念に描かれており、切なさや苦しさで感情がぐちゃぐちゃになっておりました。なかでもヘンリエッタとジョゼの最期の場面は胸を打ちました。記憶を失っていったヘンリエッタですが、最後の場面でジョゼとの今までを思い出し、最期は互いを思い合って互いの目を撃って死んでいったふたりの場面には、胸が苦しくなりました。読むとかなり感情が苦しくなるので、すぐには読み返せそうにはないのですが、いつかまた読み返したいと思っております。

 

〇『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』(佐伯さん著、はねことイラスト、GA文庫、アニメ:project No.9

 2023年冬にアニメ化された本作品。ラブコメ好きな私にとても刺さる作品でした。ラブコメにおいて秘密の共有というのは大事な要素になると考えているのですが、本作品では隣同士でご飯を作ってもらうという関係があり、その秘密の関係の中でお互いが大切になっていくという過程が最高でした。学校では天使様と呼ばれ、堅い鎧をまとって自分を守っているような真昼が、周の前では素を出して甘えるようなしぐさを見せ、にもかかわらず明らかに特別な存在だと思われているのに関係を進展させられない周という、その二人の関係のじれったさがもうたまらなく好きな作品でした。原作はアニメと同じ4巻まで読んだのですが、来年以降続きを楽しみたいと思います。

 

〇『久保さんは僕を許さない』(雪森寧々作、ヤングジャンプコミックス、アニメ:PINE JAM)

 2023年冬にアニメ化し、夏に全話が放映された本作品。この作品もラブコメ好きな私にとても刺さる作品でした。普段人に見つけてもらえない白石くんが久保さんには見つかっていろいろ構われるという箇所がまさしく秘密の共有であり、たまりませんでした。また久保さんが恋心を自覚しておらず、関係が特に進展しないじれったさも含めて最高の作品でした。今年は二作品も素晴らしいラブコメに出会えていい年でした。

 

 以上本・マンガ・アニメの振り返りでした。来年もいろいろ読んだり観たりしながら、素晴らしい作品に出会えたらと思っています。

今年の振り返り2023その1(将棋・麻雀)

 今年も1年を振り返っていこうと思います。今年は時系列ではなく、将棋・麻雀と本・マンガ・アニメのそれぞれで印象に残った出来事や作品を振り返っていきたいと思います。今回は将棋・麻雀編です。

 

◎将棋・麻雀

〇第72期王将戦七番勝負

 今年1-3月に行われた第72期王将戦七番勝負は藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦し、誰もがタイトル戦で観たかったであろうカードが実現しました。私も例外ではなく、比較的長時間中継を観ておりました。羽生九段が流石の強さで第4局まで2-2と互角のスコアで推移し、内容も素晴らしく熱い勝負が楽しめました。特に第2局は玉の反対側への金打ちから羽生九段が緩むことなく押し切った会心の内容で、羽生九段の強さが存分に発揮されており、印象に残りました。最後は藤井王将が4-2で防衛したのですが、第7局まで観たかったという思いもあり、見ごたえ十分なタイトル戦でした。

 

Mリーグ2022-23

 去年麻雀をはじめ、神域リーグの流れからMリーグの視聴も始めました。昨年神域リーグで松本吉弘プロ率いるチームヘラクレスを応援していたこともあり、渋谷ABEMASを応援しながら観ておりました。ABEMASはレギュラーで一時期断トツの1位からポイントをすり減らし、ひやひやしましたが3位でレギュラーを通過し、セミファイナル・ファイナルではショーマツコンビの大活躍もあって見事優勝を果たしました。応援しているチームの勝利がとても嬉しく、今シーズンからは渋谷ABEMASのサポーターになりました。他チームにも魅力ある選手が多く、麻雀観戦の楽しさを改めて感じたシーズンとなりました。

 

〇神域リーグ2023

 昨年に引き続き開催された神域リーグ2023。今年は渋川難波プロも参戦し、5チームでの大会となりました。昨年に引き続き松本吉弘プロ率いるチームヘラクレスを応援しておりましたが、空星きらめさんの大活躍が印象に残りました。大三元をアガったり、個人4連勝を決めるなどチームの優勝に大きく貢献し、毎局大興奮でした。また校歌の作成や抜け番時の焼肉配信など独特の活動も印象に残り、チームヘラクレスが躍動していてうれしかったです。他チーム同士の交流戦やチームグラディウスポケモンスタジアム配信なども面白く、昨年に引き続き楽しめた大会でした。

 

〇麻雀ミリオネア~挑戦者 千羽黒乃~

 YouTube麻雀プロ団体LIVEチャンネルで配信された麻雀ミリオネア。何人かのVtuberがチャレンジしておりますが、一番最初の千羽黒乃さんの回が印象に残りました。並みいる麻雀プロの実力者たちを相手に勝ち抜き、第4戦の竹内元太プロ、浅井堂岐プロ、下出和洋プロというタイトルホルダー卓でも強さをいかんなく発揮し、苦しい場面もありながら突破し、第5戦Mリーガー卓へと進出しました。第5戦では多井隆晴プロ、小林剛プロ、仲林圭プロという実力者たちに囲まれ、特に1、2局目は上家に多井プロ、下家に小林プロというきつい並び順に苦戦しておりましたが、3局目では一時期突破条件を作るなど素晴らしい戦いを繰り広げました。最後は仲林圭プロが強さを見せて、千羽さんは3位となってしまいましたが、千羽さんの強さもさることながら、Mリーガーの強さも見ることができ、とても楽しい配信でした。

 

BEAST Japanextオーディション

 Mリーグ2023-24シーズンより参戦する新チームBEAST Japanextのドラフト指名権をかけたオーディションが行われました。全部は観ていないのですが、最後のオーラスがとても熱く印象に残りました。菅原千瑛プロを新井啓文プロが追う展開でラス親の菅原プロはテンパイ料でも逆転されるというような痺れる展開でした。浅井プロの6萬切りで菅原プロをテンパイさせて自身の逆転の目を残したり、新井プロの裏条件のツモアガリで裏がのるかのらないかでMリーガーが決まるという最後まで緊迫した場面など、ハラハラドキドキの展開で、とても熱い対局でした。かかるものの重さもあって、印象に残る試合でした。

 

〇第71期王座戦五番勝負

 今年9-10月に行われた第71期王座戦五番勝負。永瀬拓矢王座に藤井聡太竜王・名人が挑戦しました。この五番勝負は藤井聡太竜王・名人の八冠達成がかかっており、社会的にも注目を集めていました。この五番勝負では永瀬王座の執念と藤井竜王・名人のすさまじい逆転術が印象に残ります。永瀬王座があの手この手で勝ちを目指し、実際に第1局は後手番での勝利もありました。しかし第3局で藤井竜王・名人が逆転勝ちを収めて、2-1で第4局を迎えました。その日は午後半休を取り、午後から中継を観ておりましたが、永瀬王座が藤井竜王・名人に時間を使わせながら、形勢もリードを奪っていきました。永瀬王座勝ちかという場面で、形づくりであろう銀打ちから永瀬王座にミスが出ました。指した直後永瀬王座が髪をかきむしるなど悔しさを隠せない場面が印象に残りました。指した直後にミスに気付くは将棋あるあるだと思うのですが、それがこの大きな舞台で出て、普段は見れない永瀬王座の悔しさをあらわにした仕草に切なくなりました。結局この対局で藤井八冠誕生となったのですが、永瀬王座の印象が強く残り、巻き返しを期待したくなる五番勝負でした。八冠達成という歴史に残るシリーズで、内容も裏切らない素晴らしいタイトル戦でした。

 

〇麻雀最強戦2023

 竹書房主催の麻雀最強戦2023。今年も面白い勝負が目白押しでしたが、印象に残るのはやはり桑田憲汰プロの活躍でした。全日本プロ選手権から勝ち上がったプロ5年目の若手である桑田プロは、ファイナル初戦で瀬戸熊直樹プロとのリーチのめくりあいを制して、それが決め手で瀬戸熊プロの3連覇を阻止すると、2戦目はMリーガーである内川幸太郎プロ、猿川真寿プロを倒し、決勝に進んできました。決勝では鈴木たろうプロ、鈴木大介プロ、和久津晶プロという歴戦の猛者たちを相手にオーラス満貫条件となり、テンパイした場面で変化を待たずに一発裏1条件でリーチを打ち、一発でツモって優勝という劇的な決着でした。桑田プロは決勝という場面でも震えることなく自分の麻雀を貫いていたように見え、一発ツモも自力で引き寄せた感じがしてとてもかっこよかったです。またあの一発ツモは応援してくれる方のおかげでツモれたというコメントも印象的で、実際初戦の応援VTRでは多くの勤務する雀荘のお客さんが出演しており、人柄の良さがうかがえました。今後の活躍が楽しみです。

 

〇番外編・リアル麻雀デビューしました

 最後に自分の話ですが、今年リアル麻雀デビューしました。去年麻雀を始めてからネット麻雀やゲームのみで打ってきましたが、実際の牌と卓を使って打ちたいと思い、友人を誘ってセットでリアル麻雀デビューをしました。リアル麻雀ではドラが光らなかったり、ポンの場面でも進行が止まらない、点棒の授受や理牌などネット麻雀との違いに苦戦する場面もありましたが、友人が優しく待ってくれたりして、楽しむことができました。牌をツモる感触は格別でしたし、アガリの嬉しさもネット麻雀と微妙に違う感覚があり、リアルで打つよさも感じました。(やはり自分でアガリ牌を引けたときの感触はリアルならではであると感じました)来年はリアル麻雀初心者向けのフリーなどで雀荘に行ってみてもいいかなと思っています。

 

 以上振り返りその1、将棋・麻雀編でした。次回は本・マンガ・アニメ編です。

百合作品探究その2~Quro『恋する小惑星』

 読んだ百合作品の感想を書いていくシリーズ、今回は『恋する小惑星』です。(以下、ネタバレを含みます)

 

 『恋する小惑星(アステロイド)』は2017年よりまんがタイムきららキャラットで連載されている、Quro先生の作品です。2020年には動画工房制作でアニメ化もしています。地学部を舞台にそこで活動している部員たちの日常を描いた作品となっています。この作品は百合と地学という観点から魅力があるので、以下順を追って述べていきたいと思います。

 まずは百合の魅力から。この作品に登場するキャラクターがみな魅力的で、また百合を感じる関係性もとても魅力を感じています。まずは何と言っても主人公のみらとあおでしょう。二人は幼いころに参加したキャンプで出会い、小惑星を探す約束をします。その後高校の地学部で再会するのですが、あおのことを男子だと思っていたみらがびっくりするというところから物語が始まります。この設定がもうたまりません。さらに天真爛漫なみらと物静かなあおの対比もよいです。またみらがあおを男子だと思い込んでみらとあおを題材にした少女漫画を描いていたというエピソードや、同居が始まった際に距離が近いみらにドキドキするあおなど、エピソードも魅力的です。書き出すときりがないのですが、このただの友情を超えた恋にも近いような関係性がとても百合としての魅力を感じる部分で、とても惹かれる部分です。以上は主人公について述べましたが、ほかにも桜先輩とイノ先輩、鈴とみさ姉など魅力的な関係性があります。個人的に好きなキャラはイノ先輩なのですが、百合という点でいうとすずを外すことはできません。女子が好きで時に暴走したりもするのですが、実際はみさ姉が好きで告白してフラれるも、まだ可能性はゼロではないと信じて思い続ける一途さなど多様な内面を包含しており、かつ百合としての魅力を引き立てているキャラクターです。特に5巻に収録された56話「ハッピーバレンタイン2」はすずの一途さを感じ取れるエピソードとなっています。こういった百合の魅力を包含しており、そこがこの作品の魅力です。そのため百合作品として取り上げました。

 次に地学の魅力です。地学部が舞台となっているため、当然地学の話題もたくさん出てきます。自分は高校以降地学には全くといっていいほど触れていなかったのですが、それでもいろいろと出てくる地学の話題に心惹かれました。また地学と関連して魅力に感じた言葉が2つありました。2巻の84ページに出てくる「ただの光る点…だけど 線で結べば星座にー 遠くを見ればタイムマシンに…」や3巻99ページの『皆それぞれ好きなものや得意なもの その人の「世界」を持ってる ひとりでいたら世界はひとつだけど それがもしたくさんつながったら 可能性がどんどん広がって… 大きくて未知数でー 宇宙みたい』です。そういったところから地学という分野にロマンを感じ、地学の世界を深めてみたくなりました。(実際高校の教科書を購入しました)地学に関しては完全なビギナーですが、少しでも地学のロマンに触れられればと思っています。

 

 『恋する小惑星』は百合と地学の魅力にあふれた素晴らしい作品でした。単行本は現在5巻まで出ていてみらとあおが3年生になるところまでとなっていますが、今後も楽しみな作品です。

 次回はまにお『きたない君がいちばんかわいい』の予定です。

雀魂で雀豪になった話

 先日雀魂で雀豪になることができました。今年の目標に掲げておりましたが、早々に達成できてうれしい思いがあるので、感じたことをまとめてみたいと思います。

 

 昨年の5月に麻雀を始めて、神域リーグやMリーグで麻雀観戦にハマり、麻雀自体がとても好きになっていく中で自分も強くなりたいと思うようになりました。ただ雀魂では雀傑☆3でスランプに陥り、降格までしてしまったのでもう強くなれないのかと絶望しました。それでもあきらめずに勉強を続けたら、成績が上向きだして雀豪に到達できました。かなり強く意識していた目標で上記の経緯からもとてもうれしい出来事となりました。

 要因を考えてみるともちろん自分の努力もあるとは思うのですが、環境が良かったというのが強いなと考えております。以下に3つ列挙していきます。

 

1.麻雀観戦の充実

 最近は麻雀を観戦する環境が充実していて、それは大きかったです。ラスが続いたりして麻雀を打つのがつらくなった時も、観戦をすることでまたモチベーションが上がって、また前を向くことができました。

 観戦していたのは上記で挙げた神域リーグやMリーグもそうですが、千羽黒乃さんの配信やにじさんじ麻雀杯、雀魂インビテーショナルなどYouTubeで気軽に面白いコンテンツが観戦できて、そういったものを観ることで辛いときも麻雀のモチベーションを取り戻していました。将棋でも観戦が好きで、観戦することでモチベーションを維持しているところがあったので、観戦の充実は自分にとってとても大きい要素でした。

 

2.麻雀本の充実

 自分は将棋でも本を読んで勉強することが多いため、麻雀もかなり本を読んで勉強しました。このとき初心者・初級者に向けたわかりやすい本が充実していたのもとても大きかったです。以下に自分がとても参考になった本を列挙してみます。

・千羽黒乃『麻雀1年目の教科書』竹書房、2022年

多井隆晴、郡道美玲『初心者からぐんぐん強くなる麻雀何切る』竹書房、2021年

・G・ウザク『ウザク式麻雀学習 はじめの書』三才ブックス、2021年

・平澤元気『麻雀弱点克服ドリル』三才ブックス、2021年

・平澤元気『麻雀・守備の基本完全ガイド』マイナビ出版、2022年

・福地誠『令和版現代麻雀押し引きの教科書』鉄人社、2021年

・小林剛『コバゴー式麻雀"早覚え"点数計算マスタードリル』ART NEXT、2022年

・井出洋介、小林剛『麻雀技術の教科書~効率的なアガリ方~』PHP研究所、2016年

・井出洋介、小林剛『麻雀技術 守備の教科書~振り込まない打ち方~』PHP研究所、2019年

 何冊か列挙してみましたが、発行年を見るとわかるとおり、ここ2年のうちに出版されたものが多いです。本を読んで勉強する自分からするととてもありがたい環境でした。

3.強い友人の存在

 スランプに陥ったときに麻雀が強い友人が声をかけてくれました。そして質問に答えてくれたり、牌譜検討に付き合ってくれたりしました。自分ひとりじゃ敗因がわからない時や何を切るべきかわからない局面に関して、個人向けに親身にアドバイスをくれて、とてもありがたかったです。この友人には感謝してもしきれません。

 以上のように環境に恵まれていたのはとても大きく、ありがたいことでした。

 

 こんな感じで雀豪に到達したわけですが、初心者から上達する楽しさや大変さを久しぶりに味わいました。将棋は小中学生の時に楽しんでいたら自然と初段に到達していたので、あまり考えたことがなかったですが、いろいろと苦労がありました。特に自分のレベルに合わないセオリーを身に着けようとしてしまい、打ち方がぶれてしまったのには大変でした。そんなとき初心者向けの本とかで原点に返ると成績が戻ったりしたので、やはりレベルに応じた考え方が大切なのだなと悟りました。同時に将棋でもセオリーを身につけないまま突っ走っている部分を感じたり、初心者に教える際に難しいことを言っていたことなど、いろいろなことを考えました。レベルに応じた勉強の大事さをすごく痛感する最近でした。

 

 以上雀豪に到達した雑感を述べてきました。とりあえず麻雀に関しては雀豪の維持をまず目標とし、安定してきたらさらに上を目指していきたいと思っています。

今年の目標2023

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

 あけましておめでとうございます。毎年振り返っても達成できているか怪しいものですが、今年も新年の目標を立てたいと思います。今年は3つ目標を立てます。

 

 まず一つ目は健康第一、特に睡眠時間を確保するです。昨年は麻雀やVtuberの配信にハマったり、ポケモンを遊びまくったりした影響で、夜更かしすることが多くなってしまいました。休日だけならまだしも平日にやっていまい、翌日眠いまま仕事に行くこともよくありました。やはり夜更かしすると頭がぼーっとしますし、その日他の趣味が楽しめなくなったり、将来的に健康を害する可能性が高まるといった弊害も大きいので、これは切実になくしていきたいと思っています。そのうえでしっかり食べて、寝て、適度に運動してといった感じで、健康的な生活を送りたいと思っています。

 

 次に二つ目は棋力・雀力の向上です。去年麻雀を始めて、雀魂で雀傑まで到達したのですが、そこからいまいち勝てない時期が続いています。これを打破して雀豪に到達できるように頑張りたいと思っています。そのためにも本を読んだり、実戦を打って振り返って、時には強い友人に聞いたりしながら実力を向上させていきたいと思っています。また麻雀を打って少しずつ強くなっていくなかで、将棋も強くなりたいと思うようになりました。現在24二段、ウォーズ三段で指していて、これでもまあまあ強いとは思うのですが、定跡の勉強をあまりしていないからか序盤で対応できないことが多かったりして、将棋を指すことを楽しめていない自分がいました。ただ麻雀を打ってその都度の選択を楽しんでいるうちに、将棋だって選択していくゲームなのだから、自分の考え方によってはもっと楽しめると考えるようになり、また新しい知識を得る等すればまだまだ指すことも楽しめるのではないかと考えるようになりました。将棋も長く続けている趣味で、これからも楽しんでいくためにもやはり強くなって将棋の見識を深めていきたいと思うようになり、棋力向上にもしっかり取り組んでいきたいと思うようになりました。忙しい時期もあると思うので一概には言えませんが、将棋は詰め将棋、麻雀は何切るを中心に毎日少しずつでも取り組むようにして、理想を言えば24ではレート2,000前後で安定、ウォーズでは四段、雀魂では先ほども述べたように雀豪に到達できるように頑張りたいと思います。

 

 最後に三つ目は小説・マンガを読む時間を増やすです。昨年はアニメをたくさん観ることができましたが、反動か小説やマンガを読む時間がめっきり減ってしまいました。昨年はhontoの還元キャンペーンで5万円分のポイントが当選したり、DLsiteの60%オフクーポンの使用等で電子書籍を大量購入したのですが、購入したものをあまり読めていませんでした。そこで今年は意識して小説やマンガを読む時間を増やし、いろいろな作品に触れたいと思っています。さらに理想を言えばそこで感じた魅力等をこのブログで書き残していきたいと思っています。

 

 ここまでで今年の目標を挙げました。目標を立てても達成できないことが多かったのですが、今回挙げた目標は自分の人生になかでも根幹にかかわってくる部分だと思っているので、今年こそは少しでも達成に向けて進んでいければと思います。最後になりますが、皆様の今年一年がいい年でありますように。