いののすけのブログ

いろいろ語りたい一人の人間のブログ

職場の人との雑談に悩んでいたが、今は藤井聡太二冠に助けられている

 緊急事態宣言が出ているが、私の勤務先はテレワークを導入することもなく出社している。正直テレワークを導入してもさほど困らないとは思うのだが、これ以上話すと本旨からそれた愚痴になってしまいそうなので、ここらでとどめておく。とにかく職場の人と会うと、いろいろと話す機会がある。基本自分が仕事のこと以外には言及しないようにしているので回避しているものの、それでも多少は雑談が発生する。これが実に悩ましかった。いや雑談といっても、相手が話しているのを聞いている分にはまだいい。興味のわかない話題のときもあるけれど、相槌を打っていれば何とかなる。それよりも問題は自分のことを聞かれたときだ。

 

 例えば「休みの日に何をしているのか」と聞かれる。ここで「アニメを観たり、マンガを読んでいる」と答えたとする。するとおそらく相手は自分のことをオタクだと思うはずである。正直に言うと、職場の人に自分がオタクだと知られた状態で、それでも仕事を円滑に進められるとは思えない。確かに昨今「鬼滅の刃」等がブームとなり、アニメは市民権を得てきた感じはある。だがそういった有名な作品以外はおそらく知名度が低く、タイトルを聞いても相手はピンと来ないだろう。というかそもそも自分は「鬼滅の刃」も「エヴァンゲリオン」も「進撃の巨人」も観ていない。じゃあ今何を観ているかとなると、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」や「AIR」となる。この辺はアニメを観ない人には間違いなく知られていないし、内容を聞かれても答えづらい。じゃあ好きなアニメはとなると、「あの花」や「まどマギ」となる。この辺ならもう少し有名だとは思うが、相手がピンと来るかは怪しい。相手がピンと来ていないと、会話が流れていかない。というかそもそもある程度年齢が高い人だと、アニメ好きをよく思ってないのではないかと疑ってしまう。そんな相手にアニメの話題を振ってしまったら、確実に悪いほうへ評価が変わる。別にそう思われても構わないのだが、そのせいで仕事に影響が出ることを恐れている。そう考えていくとアニメのことは雑談では出せない。

 ではマンガならどうか。マンガは読む人も多いと思うのでまだマシだとは思うが、それでも難しい。マンガで有名なのはやはり「少年ジャンプ」だと思うのだが、自分はジャンプ作品はほとんど読んだことがないので、「ワンピース」や「ドラゴンボール」といった作品すらわからない。というか最近は百合漫画や少女漫画をよく読んでいるけれども、この辺りはとてもじゃないが職場では出せない。というのも百合漫画はそもそも一般に受け入れられづらいジャンルだと思うし、少女漫画も男が読んでいると思われたら、よい捉えられ方をされるとは思えないからだ。自分は相手にそういうのを好きと表明されても気にしないが、職場である以上変な印象は持たれたくない。またそもそもの大前提として、相手も同じ作品を知らないと会話が流れない。というわけでマンガも雑談では出せない。

 そういうわけで自分は将棋を使ってカモフラージュしている。将棋といっておけば知的なイメージが一般にあるので、悪いイメージは持たれにくい。また現在は藤井聡太二冠が注目を集めているので、その名前を出しておけば相手もピンときやすい。というかむしろ藤井聡太二冠の名前を出しておけば相手もほぼ確実に知っているし、会話に困ることはない。例えば「どうすごいと思うか」と聞かれたら、「読みの量」とか「若いのに謙虚で達観しているところ」と答えればよい。また自分と比べて強さはどうかと聞かれたら「敵にならない。1億回やっても勝てない」と答えればよい。そうするとなんだかんだで会話は流れる。しばらくすると会話の体裁が整い、会話が終わる。こうして無事に雑談が終わることに安堵している。また別の部署で時々藤井聡太二冠のことを尋ねてくる人が出てきた。藤井聡太二冠の将棋は中継等で追っているので、自分が知っていることを話すと、相手も新しく将棋や藤井聡太二冠の知識を得られるようで、よい流れで雑談できる。別の部署のため頻繁にやり取りがあるわけではないのだが、それでも時々の雑談にも困らない。このように自分は思わぬところで将棋、特に藤井聡太二冠には助けられている。まさに藤井聡太二冠様様である。

 

 というわけで自分は将棋が好きなので、当然藤井聡太二冠の将棋にはいつもワクワクさせられているし、棋譜を並べたときなども感嘆を禁じ得ないのだが、思わぬところでも藤井聡太二冠の恩恵を受けている。ここまで書いてきたことはとても些細なことではあるけれど、それも含めていろいろな場面で藤井聡太二冠の活躍をリアルタイムで観れる喜びを感じている。