いののすけのブログ

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羽生善治九段

こんばんは。今日は羽生善治九段について書こうと思います。

 

羽生善治九段といえばいわずもがな将棋界の第一人者です。今回書こうと思ったのは、私が将棋にのめり込むようになった大きな要因が間違いなく羽生九段にあるからです。

 

私は将棋を初めてからずっと、新聞の将棋欄等で得たプロの棋譜を並べたりしています。並べていく中で、一番最初に感動を覚えたのが第21期竜王戦七番勝負の渡辺明竜王羽生善治名人戦でした。

この番勝負は初代永世竜王をかけた戦いであり、今でも名勝負として語り継がれているものですが、これが私にとって将棋により入れ込むきっかけとなりました。

まず第一局からすごかった。この将棋は一手損角換わりから渡辺竜王穴熊、羽生名人が右玉に組みます。そして渡辺竜王が二枚換えで駒得をしつつ竜を作り、明らかに優勢に見えました。ところが実際はそのあとの指し手が難しく、駒損を回復して反撃に出た羽生名人が勝利をおさめます。この将棋を並べて、プロの技術のすごさを実感しました。なにより羽生名人の底知れぬ強さというものに、驚きと感動を覚えました。

その後も第4局の相掛かりからの奇跡のような打ち歩詰めでの逃れがあり、第7局の死闘がありで、今思い返しても素晴らしい七番勝負でした。当時何度も盤に並べたものです。

この七番勝負を知ったのち、将棋の奥深さを知り、また駒がうまく使えたときの爽快感なども知りました。そして自分でもここまではいかなくとも、うまく駒を使って勝ちたいと思うようになり、いっそう将棋にはまってゆきました。

 

そしてずっと羽生九段が強かった時代を知っているため、今無冠であるのは少し信じられない気持ちです。それでも羽生九段の名局の数々に感動してきましたし、一ファンとしてまた羽生九段のタイトル獲得をみたい気持ちがあります。

 

次回の羽生九段の対局は王位戦挑戦者決定リーグの谷川浩司九段戦です。二人の167局目の対局が今からとても楽しみです。